a wine paradise.








サン=テミリオン。
あっちもこっちも、どこもかしこも美しく整備されてる。
そんな小さなワインの村をブラブラと気の向くまま散策。

いいお天気。
馬を使って畑を耕してるらしき女性達にしばし魅入る。

何してんの?
ぼぉーっと眺めてる僕、笑顔をくれた女性に声をかける。

畑を耕してんのよ。
なんで馬?
ココでは、一切の機械を使わずに葡萄を育ててるからよ。
へー、なかなかオモシロそうだね、はじめてみたよこういうの。
そうなの?まぁでも、それなりにタイヘンなものなのよ。

なかなか言うことを聞かない馬たちに手を焼きながら、朗らかに笑う彼女達になんとなく違うフランスをみたような気がした。

美しい小さな村。
ワイン好きの人なら一週間いても飽きないんじゃないだろうか。
どこかへ旅すると、その土地のワインを必ず持ちかえってくる友人のことを想う。
彼女のようなヒトには、きっとパラダイスのようなところなんだろうな、ココ。

Bordeaux








ボルドー市、その中でも市街地は「月の港ボルドー」と呼ばれ、ガロンヌ川の三日月形に湾曲部に発達した都市。

「クレセント・シティー」アメリカ合衆国、ディープサウス、ミシシッピ川沿い、湾曲部にあるルイジアナ州の都市、ニュー・オリンズ。

はじめて暮らした外国の町。

フレンチ・クォーター、カフェデュモンドの甘いあまいベニエ、ガンボー、クローフィッシュ、ケイジャンにクレオール・・・あの町はかつてフレンチ・コロニーだったな。
ゆったりとたゆたう濁った川、その川ベリに大きな広場があって、人々が集っていて、、、ボルドーとニュー・オリンズ、雰囲気はなんとなく似てるかな。

at the crack of dawn.



ホテルからテクテク歩いてクエノン川に架かる橋、というか堰まで。
日の出前、濃い霧、なにも見えない。
鳥の声にもまだ早いか。
川の流れる音だけがしじまに響いてる。

僕の他には一人、同じようにトライポッドを携えてる。
彼と “おはよう” の挨拶を交わす。

冷たい霧の中、ただただ時が行き過ぎるのを眺めてる。

いきなり、躊躇なく日本語で話しかけてきたのは、間違いなく関西のオバ・・・ご婦人。
長く海外に暮らしてきたけど、こういうのはなかなか珍しい。
ある意味、日本からの旅行者にフツーに日本人と思われるオーラを発してるんだな、と考えれば喜ぶべきか。。。

夜から少しずつ朝の時間へ、風景が変わっていく。
朝焼けに輝くモン・サン=ミシェルってわけにはいかなかったけど、まぁそれはそれ、静かな朝のいい時間だった。