at the crack of dawn.



ホテルからテクテク歩いてクエノン川に架かる橋、というか堰まで。
日の出前、濃い霧、なにも見えない。
鳥の声にもまだ早いか。
川の流れる音だけがしじまに響いてる。

僕の他には一人、同じようにトライポッドを携えてる。
彼と “おはよう” の挨拶を交わす。

冷たい霧の中、ただただ時が行き過ぎるのを眺めてる。

いきなり、躊躇なく日本語で話しかけてきたのは、間違いなく関西のオバ・・・ご婦人。
長く海外に暮らしてきたけど、こういうのはなかなか珍しい。
ある意味、日本からの旅行者にフツーに日本人と思われるオーラを発してるんだな、と考えれば喜ぶべきか。。。

夜から少しずつ朝の時間へ、風景が変わっていく。
朝焼けに輝くモン・サン=ミシェルってわけにはいかなかったけど、まぁそれはそれ、静かな朝のいい時間だった。

Normandie






天候は不順だった。
パリを離れることにしよう。
そう決めて、レンタカーを手配した。
Google マップとニラメッコした後、とりあえず西に向けて出発することにした。
混雑するパリ市内を抜けて雨の高速道路を走ること4時間程、どよーんと鈍色の空の下に広がるのはノルマンディ地方、田園風景のフランス。