bon voyage.






土砂降りのピレネー山脈の端っこ、バスク地方を目指して走る。
とにかくヒドイ雨だった。

山間部のワインディング・ロードに入ると、霧が濃くなり、ほとんど前が見えなくなった。
堪らず小さな町の広場に飛び込む。
クルマのドアを開けると、震えるほど寒い。
雰囲気あるブラッセリのカウンター、カプチーノの苦さと熱さが、心地いい。


ココはどこ、まだフランス?

午後のあいまいな時間のブラッセリにほとんど客がいなかった。
バーカウンターの向こうでヒマを持て余しているバリスタ?バーテンダ?は苦笑いしながら、、、

まだフランスだよ、国境までは30分くらいでいけるよ。

もう一杯、カプチーノを。

今日はどこまで行くんだい?

パンプローナまで。

もうしばらくかかるな、山間部は雨が強いだろうから気をつけて。

ありがとう、カプチーノ美味しかったよ、フランスはいいね、珈琲が美味しい。

どこから来たんだい?

アメリカ。

あぁ、、、そりゃそうだね。

ごきげんよう。

いい旅を。

winter park.

 

 

ニューヨークの冬。
寒い、とにかく寒い。
冷たい、とにかく冷たい。

年末、クリスマスあたりから冷え込んできて、1日の最高気温が摂氏零度以下なんて日が何日も続いてる。
公園にある池は全て凍ってて、その凍った池の上を渡る勇者多数。
それをみつけて、コラー!っと叫ぶNYPDのオフィサー多数。。

あんなにいたセントラルパーク・ランナー達、どこにいってしまったんだろう?
前から不思議に思っていたんだけど、たまたま知り合ったドイツ人によれば、冬はジムのトレッドミルを使って走るんだ、って。
でも、みんな同じように考えるから、ジムのトレッドミルはいつも混んでいて、走りたいと思った時に走れなかったりすることが多いから、結局、アパートにルームランナーを買って、好きなときにいつでも走るようになった、って。。

by the side of the river.

マンハッタンのウエスト・エンド、ハドソン・リバーに沿って南北に続く遊歩道。

日差しを遮るものがなにもなく、10月の斜光線は川面にキラキラと乱反射。
風は水面を渡り、少しだけ潮の香りを運んでくる。
ベンチやカフェでノンビリするひとたち。
犬の散歩やランニング、ヨガ、ソーシャル・ダンスを愉しむひとたち。
セントラルパークとはまた違ったノンビリした時間がここには流れている。
川っぱたは、だいぶ涼しくなってきた。