カスティーリア高原、海抜900メートルにあるこの街は、少し肌寒くてグレイ。
レコンキスタの英雄、ロドリゴ・ディアス・デ・ビバール(エル・シド)とその妻が眠る町。
コロンブスが航海の報告へとイザベル女王を訪ねた町。
フランコがその総司令部を置いた町。
そんな歴史を持つ古都を、一日のんびりとスケッチしながら散策して過ごした。
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路、その要衝、ブルゴス。
いつか自分のアシでこの巡礼路を歩きたいと思っているのだけど、その前に四国八十八ヵ所のお遍路さんだな。
Casa Pancho
Casa Pancho
その夜3軒目のドアを開けた頃には、夜のいい時間になっていた。
チャーミングなホテルフロントが勧めてくれた店のひとつ、このバルがなんともよかった。
料理が美味しくて、店員が陽気で、客が溢れていて、とにかく活気があって。
ピンチョス。
小さなポーションでいろいろなチョイスがあって、独り旅でもアレやコレやと愉しめる。
しかし、まぁ、全体的に、味が濃くて塩っぱい。
バルなんだし、お酒を飲ませるためのツマミなわけだから、それはそれで理にかなってる。
美味しいんだけど、とにかくお酒が進む、すすむ。
短時間で酔っ払いの出来上がり。
効率がイイといえばいいのか?
外にでると、少し肌寒くて、雨に濡れたタングステン色の古い町並みはキレイだった。
次の夜、このバルの前を通りがかったとき、スタッフが手を振って手招きする。そのフレンドリィな笑顔に2晩続けてこの店で食事することになった。
いい店だった、な。