Summer HD Festival

いつものリンカーン・センター  Josei Robertson Plaza.

そろそろ新しいシーズンが始まるよ、と街のみんなを再びこの広場へと誘う夏の終わりの無料イヴェント、Summer HD Festival。
リンカーン・センターの正面、主役の位置に構えるメトロポリタン歌劇場に大スクリーンを掛け、過去のオペラ作品の映像を大スクリーンで上映する、そんなイヴェント。

この夜の演目は、ヴァーグナーの「Tristan und Isolde」
この楽劇そのものを知らなくても、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の元になった物語といえば、みんな知ってるラヴ・ストーリィ。

9月のリンカーンセンター。
まだ夏の面影は残ってはいるけど、夜それなりに涼しくなってきた。
広場に用意された椅子に腰を下ろして観てた。やがて肌寒さを感じるようになってきて、席を立ち広場を歩きながら身体を暖めた。
そうしていると、それぞれ自由なスタイルでオペラを愉しんでる人達の姿が目にとまって、あっちをウロウロ、こっちをウロウロ。

大理石の柱にもたれて、スクリーンをみつめる女の子。
会場の席に充分余裕はあるはずなのに、自分の椅子を持ってきてサイドから眺める老人たち。
仕事帰りだろう、たまたま立ち寄ったふうのカップル。
バックパックを背負ったショートパンツの彼、広場へ自転車ごと上がって。
フルートグラスを片手に、ノンビリしている女性。

夜の間でさえ、季節は移り変わっている。

シーズンが始まれば、ゴージャスな装いをした人達が行き交う夜のこの広場も、今は地元の人々が思いおもいにゆったりと、そしてのんびりと愉しんでる。
夏はもう、お仕舞い。

US Open Tennis 2017

A・マレー、N・ジョコビッチ、M・ラオニッチ、そしてディフェンディング・チャンピオンのS・ワウリンカ、なによりも我らが錦織圭といったトップ選手達がケガで欠場している2017年のUSオープン・テニス。

迎えた最終日、男子シングルス決勝戦。
ビール(長年この大会のスポンサーを続けてくれている Heineken に敬意を表し、2週間のUSオープン期間中に飲むビールはもちろん、あの緑色のボトル。)を飲みつつ自宅のSONYで観戦。
試合は、ランキング1位のR・ナダルが危なげなく快勝、モンクなく強かった。
一時期ケガもあり調子を崩してる時もあったけど、去年あたりからまた上向いてきた感じ。
今大会は心身共にグッド・シェイプにみえた。

結局今年は、クウォータ・ファイナルを観るために、ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターへ一回だけアシをはこんで、あとはTV観戦。
どこかのメデイア・フォトグラファーが履いていた、アメリカンなデザインのデッキシューズがスレンダーにフィットしてて、ナイスな今年のフラッシング・メドウズだった。

Sloane Stephens

 

 

US Open Tennis 2017
8月の最終週、夏の終わりを告げるために、USオープンテニスがニューヨークにやってきた。

今年のUSオープンの女子シングルスは、セリーナ・ウイリアムスが欠場する中、ワイルドカードで出場権を得たマリア・シャラポワの復帰、この大会が始まる時点でランキング1位のカロリーナ・プリスコバの戦績いかんによっては、先のウィンブルドンを制したガルビネ・ムグルッサがナンバーワンになる可能性をもった混沌とした状況だった。

レイバー・デイのロング・ウィークエンドを挟んで、セカンドウイークに入った、ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターへ観戦にいってきた。
この日の対戦カードは、こういってはアレだけど、かなり地味目、、、いったい誰に何の思いを込めて応援すればいいのやら。。。

そして、TVで観戦していた土曜日の決勝戦。
アーサー・アッシュ・スタジアムのクウォータ・ファイナルでラトビアの選手を破った地元アメリカ、スローン・スティーブンスが決勝で相対するのは、同じくアメリカのマディソン・キーズ。
アメリカ人の、アメリカ人による、アメリカ人のための決勝戦。

まぁ、マディソン・キーズがそのランキングどおりに優勝するのだろう、そう簡単に考えていた。
しかーし、フタを開けてみると意外や意外にスローン・スティーブンスの快勝だった。
うーん、クオーター・ファイナルで観ていた感じだと、そこまで強い選手に思えなかったのだけど、そこは僕に見る目がなかったのだろう。。
なにはともあれ、新しいシンデレラの誕生を祝福しよう。