north america total solar eclipse

2017年8月21日。
ここアメリカは、皆既日食のイヴェントで一色だった。
クライマックスをケンタッキー州で体感することができた。

2009年、僕は東京でオンエアされた皆既日食の中継を観ていた。
その当時、民放も含めて多くの放送局が皆既日食イヴェントをオンエアしていたような気がするけど、NHKのオンエアしか僕の記憶には残っていない。

オンエアの中でロケイションに選ばれていたのは硫黄島だった。
太陽が月に隠されていくにつれて、観測場所の周囲がどんどん暗くなっていき、そのピークである皆既日食時には、中継リポーターは完全にシルエットになっていた。
しかし、皆既日食の影響の範囲を外れているだろうと思われる遠景は明るく照らされていて、中継現場のシルエットとのコントラストがなんとも神秘的な美しさで、強く印象に残った。

あの時見た映像の “ゾクゾク感 ” を味わいたくて、クルマを走らせた。
そして、ひらけた場所を捜してたどり着いた先、そこはオベリスク様のモニュメントが空に向かって屹立する小さな村だった。

時が満ちた。
月が動き、太陽が欠けていくと、辺りは急速に暗くなっていった。
月によって、太陽が完全に隠されたとき、僕の周囲は完全に暗くなった。
太陽の光を失った僕の周りの気温は、すうっと体感できるほど下がった。
ひと呼吸おくように、強く風が吹いた。

摂氏30度を超える、蒸し暑い真夏のナチュラル・アート・イヴェント。

SONY DRC-RX100M3

このカメラがアナウンスされた時にこのブログは始まった。
・・・ハズだった。

それまでも、小さなイメージセンサーを搭載していたコンパクトカメラを持っていたし、日々のメモに使ってもいたけど、携帯電話・・・スマートフォン・・・というか、iPhoneのカメラのクオリティがモデルチェンジのたびに向上してきたことによって、メモ用にはiPhoneのカメラで充分だなと。

そんな時にアナウンスされたのが、このカメラだった。
1インチ・サイズのイメージセンサーを使っていたシリーズには以前から注目してはいたのだけど、いまひとつ手に入れるまでには至らなかった。
その大きな理由は、 “ヴュー・ファインダー” がナイ。
これに尽きる。
どんなカタチだったとしても、カメラには “ヴュー・ファインダー” がやはり必要なんだ。
もちろん、このモデル以前にもコンパクトカメラに “ヴュー・ファインダー” を搭載していたカメラはあったし、それらの幾つかを使ったこともあるけど、長く使用するにはいたらなかった。
それは “ヴュー・ファインダー” がデタッチャブルだったり、イメージセンサーのサイズによる制約に起因する生成される画像のクオリティだったり、といった理由からだった。
それなら、iPhoneでイイんじゃないかと。。。

そんなタイミングでリリースされたこのカメラを手に入れたのが、2014年の初夏。
それから三度目の新しい夏がやってこようとしている。

このカメラで沢山のスケッチしてきた。

そんなこんなで、このブログは今現在と2014年から続く時間とを時折クロスオーバーしながら、スケッチしていくことになる。