ボルドー市、その中でも市街地は「月の港ボルドー」と呼ばれ、ガロンヌ川の三日月形に湾曲部に発達した都市。
「クレセント・シティー」アメリカ合衆国、ディープサウス、ミシシッピ川沿い、湾曲部にあるルイジアナ州の都市、ニュー・オリンズ。
はじめて暮らした外国の町。
フレンチ・クォーター、カフェデュモンドの甘いあまいベニエ、ガンボー、クローフィッシュ、ケイジャンにクレオール・・・あの町はかつてフレンチ・コロニーだったな。
ゆったりとたゆたう濁った川、その川ベリに大きな広場があって、人々が集っていて、、、ボルドーとニュー・オリンズ、雰囲気はなんとなく似てるかな。
at the crack of dawn.
ホテルからテクテク歩いてクエノン川に架かる橋、というか堰まで。
日の出前、濃い霧、なにも見えない。
鳥の声にもまだ早いか。
川の流れる音だけがしじまに響いてる。
僕の他には一人、同じようにトライポッドを携えてる。
彼と “おはよう” の挨拶を交わす。
冷たい霧の中、ただただ時が行き過ぎるのを眺めてる。
いきなり、躊躇なく日本語で話しかけてきたのは、間違いなく関西のオバ・・・ご婦人。
長く海外に暮らしてきたけど、こういうのはなかなか珍しい。
ある意味、日本からの旅行者にフツーに日本人と思われるオーラを発してるんだな、と考えれば喜ぶべきか。。。
夜から少しずつ朝の時間へ、風景が変わっていく。
朝焼けに輝くモン・サン=ミシェルってわけにはいかなかったけど、まぁそれはそれ、静かな朝のいい時間だった。
land on Mont Saint-Michel.
音もなく静かに降る雨、石畳の参道を登った先、島の頂きにある修道院。
見上げる尖塔にはゴールドの大天使ミカエル。
静謐な空間と時間。