Pictures at an Exhibition.

クリスマスから一段と寒さが増してきて、毎日の最高気温が氷点下が続くそんな2017年最後の週。
寒い寒い夜、厚手のコートを羽織ってリンカーンセンターへ。
いつものディヴィッド・ゲフィン・ホール。
ニューヨーク・フィル・オーケストラ。

Conductor : Bramwell Tovey
Piano : Yefim Bronfman

Smetana 「The Bartered Bride Overture」
Bartok 「Piano Concerto No. 2」
Mussorgsky / Orch. Ravel 「Pictures at an Exhibition」

インターミッションをはさんで、後半。
ムソルグスキー作曲、ラヴェルの管弦楽編曲版「展覧会の絵」
好きな一曲。
美しくなめらかな演奏がとても良かった。これが新しいニューヨークフィルの音なのかな?それならいいな。

スタンディング・オベイション、万雷の拍手。。

いい気分でディヴィッド・ゲフィン・ホールを後に。
寒い、冷たい、イタい!
コートの襟を立て、遅い夕飯を摂るために足早にレストランを目指した。。

a concert in the park.

レギュラー・シーズン終わりのニューヨーク・フィル、初夏の恒例イベント「Concerts in the Park」。

ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第2楽章 “Goin’ Home” (遠き山に日は落ちて)からスタート。
放課後感ハンパない夕暮れのセントラルパーク。。。

the end of the season.

New York Philharmonic / Alan Gilbert Season Finale [A Concert for Unity]

ニューヨーク・フィルの2016-2017 シーズン・ファイナル。
「A Concert For Unity」と題して、いつものニューヨークフィルのメンバー以外に世界中からゲストプレイヤーを招いて、ステージ上はたいへん賑やか。

シーズンを締め括る演出として、演奏の前に音楽監督であるアラン・ギルバート氏の挨拶や、アントニオ・グテーレス国連事務総長からのビデオ・レターが披露されました。

シーズン・ラストに選ばれた曲は、グスタフマーラー「交響曲第7番」
ギターや、マンドリンが楽団の中にいるちょっと変わった5楽章のピース。
もちろんアラン・ギルバート氏が指揮棒振って最後まで一気。

演奏の終わりの余韻を待つ間まもなく、喝采とスタンディング・オベイション。
一度袖に引っ込んだアラン・ギルバート氏はビール?らしき瓶を手に持って再び登場して、楽団員をパート毎にそれぞれ紹介し、最後にこの日集まったオーディエンスに手を振り、笑顔でステージを去って行きました。

アラン・ギルバート氏、母親が日本人のハーフ・ジャパニーズ。
日本人の演奏家も何人かこの楽団にはいます。
他にもアフリカ系や韓国系や中国系、ユダヤ系など種々雑多な人種構成なのは、ダイバーシティーなこの街らしいともいえる?

そして今シーズンをもってアラン・ギルバート氏はニューヨーク・フィルの音楽監督を退くことになっています。

ニューヨーク・フィルハーモニックにとって初めての地元ニューヨーク出身の音楽監督として2009年の就任当時は大きな話題になりました。
個人的にアラン・ギルバート氏が指揮するニューヨーク・フィルを聞くのは今シーズンが最初で最後の一年でもあり、どんなもんかと期待していました。

そんなわけで、この10ヶ月間、サブ・スクライバーとなって毎月ディヴィッド・ゲフィン・ホールにアシを運んだわけです。

で、一年を通してアラン・ギルバート氏の音楽を聴いてきて思ったことは、ロリン・マゼール氏の時代のニューヨーク・フィルの音のほうが好きだったな、ということ。。。

・・・まぁ、それはソレとして、来シーズンの新しい音楽監督が創る新しいニューヨーク・フィルの音を愉しみにしておくことにしよう。