Pictures at an Exhibition.

クリスマスから一段と寒さが増してきて、毎日の最高気温が氷点下が続くそんな2017年最後の週。
寒い寒い夜、厚手のコートを羽織ってリンカーンセンターへ。
いつものディヴィッド・ゲフィン・ホール。
ニューヨーク・フィル・オーケストラ。

Conductor : Bramwell Tovey
Piano : Yefim Bronfman

Smetana 「The Bartered Bride Overture」
Bartok 「Piano Concerto No. 2」
Mussorgsky / Orch. Ravel 「Pictures at an Exhibition」

インターミッションをはさんで、後半。
ムソルグスキー作曲、ラヴェルの管弦楽編曲版「展覧会の絵」
好きな一曲。
美しくなめらかな演奏がとても良かった。これが新しいニューヨークフィルの音なのかな?それならいいな。

スタンディング・オベイション、万雷の拍手。。

いい気分でディヴィッド・ゲフィン・ホールを後に。
寒い、冷たい、イタい!
コートの襟を立て、遅い夕飯を摂るために足早にレストランを目指した。。

Andrea Bocelli at Madison Square Garden.

 

 

 

知人に招待していただいて、アンドレア・ボチェッリのライヴへいそいそとMSG(マディソン・スクエア・ガーデン)まで

雪がちらほらと舞いおちる、夜のマンハッタンは大渋滞。
44丁目でクルマを諦め、歩く。
この日は氷点下の気温で、風も強く、凍てつく寒さ。
人混みのマディソン・スクエア・ガーデン、凍えながらようやくたどり着き、エレヴェーターで上の階へ。
LEXUSの名を冠したスウィートは、いかにもソーシャライズ。
社交性ほぼゼロな日本人、 “a wallflower” になるのは、しょうがない。ギャルソン?に勧められるままに、あおるグラス・・・まぁ、それくらいしか出来ることはなかった。
そんなアウェーな空気のボクに、気軽に話しかけてきてくれるアメリカ人。
たすかるー。

そして、予定の時間より10分ほど遅れて、オーケストラが音を奏ではじめる。
夜のはじまりはじまり。。。

The New York Choral Society
Caroline Campbell
Larisa Martínez
Heather Headley
Kristin Chenoweth
Joseph Calleja
Brittany O’Connor

ソプラノ、テノール、ヴァイオリン、シンガー、アクトレス、バレエ・ダンサー、コーラス、、、多数/多彩なゲストがステージを彩り、12月のニューヨーク、クリスマス・シーズンらしいゴージャスでポップなコンサートでした。

Tanglewood

 

 

 

タングルウッド音楽祭。
マンハッタンから車で3時間弱、マサチューセッツ州の高原というか、山の中。
いうなれば、ボストンあたりの人々の夏の避暑地といったところだろうか。

ここは、BSO(ボストン交響楽団)の夏の活動拠点になっていて、キレイに整えられた芝生の広場に野外ステージが常設されている。

小澤征爾さんがBSOの音楽監督に就任する前に所長を務めていたのが、ここのミュージック・センターであり、彼の名を冠したホールもあったりします。

お昼の野外コンサート。
曲目は、ジョン・ウイリアムズのMarking(ワールド・プレミア)、チャイコフスキィのヴァイオリン協奏曲、インターミッションを挟んでベルリオーズの幻想協奏曲。
前半2曲のヴァイオリニストはアンネ・ゾフィー・ムター。
これは観ないわけにはいかない。
ニューヨークにいれば、彼女の演奏を聴くこともあるだろう、なんとなくは思っていたけど、なぜか今日までその機会は訪れなかった。

シャツもトラウザースも真っ白、上着を羽織らず、夏の爽やか演出の楽団メンバー。
しかし指揮者のアンドリス・ネルソンスだけが黒服なのはなんでなんだ。
鮮やかなピンクのマーメイドスタイル・ドレス(彼女のトレイドマーク)を身に纏ったアンネ・ゾフィー・ムター、そのヒトが登場すると、舞台はたちまち華やいだ空間になっていた。

常設とはいえ野外劇場、音響的にどのこうのいっても始まらない。
この夏の高原と煌びやかな音楽の雰囲気を愉しむことにしよう。

今回はお昼間のコンサート。日差しは強かったけど、劇場のシェイド下はとても快適だった。
10年前にもここに来たことがあるのだけど、その時は夜のコンサートだった。8月とはいえ陽が落ちると凍えるよう寒さ、音楽を聴くどころではなかったな。
それでも、夜のコンサートのほうが、ここならではといった雰囲気はあるかな。

タングルウッドの雰囲気を愉しむには、芝生広場に陣取って、のんびりと暮れていく真夏の高原の空気に触れながら、夜のとばりと音楽を、ワインに肴を飲りながら愉しむ。
ブランケットとダウンで温かくして。

同じ野外コンサートとはいえ、ニューヨーク・フィルハーモニックのセントラルパーク公演とは、客層も雰囲気もまったく違っていて、それぞれの街の雰囲気を映し出しているようで、そのコントラストがなんとも面白かった。