Sloane Stephens

 

 

US Open Tennis 2017
8月の最終週、夏の終わりを告げるために、USオープンテニスがニューヨークにやってきた。

今年のUSオープンの女子シングルスは、セリーナ・ウイリアムスが欠場する中、ワイルドカードで出場権を得たマリア・シャラポワの復帰、この大会が始まる時点でランキング1位のカロリーナ・プリスコバの戦績いかんによっては、先のウィンブルドンを制したガルビネ・ムグルッサがナンバーワンになる可能性をもった混沌とした状況だった。

レイバー・デイのロング・ウィークエンドを挟んで、セカンドウイークに入った、ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターへ観戦にいってきた。
この日の対戦カードは、こういってはアレだけど、かなり地味目、、、いったい誰に何の思いを込めて応援すればいいのやら。。。

そして、TVで観戦していた土曜日の決勝戦。
アーサー・アッシュ・スタジアムのクウォータ・ファイナルでラトビアの選手を破った地元アメリカ、スローン・スティーブンスが決勝で相対するのは、同じくアメリカのマディソン・キーズ。
アメリカ人の、アメリカ人による、アメリカ人のための決勝戦。

まぁ、マディソン・キーズがそのランキングどおりに優勝するのだろう、そう簡単に考えていた。
しかーし、フタを開けてみると意外や意外にスローン・スティーブンスの快勝だった。
うーん、クオーター・ファイナルで観ていた感じだと、そこまで強い選手に思えなかったのだけど、そこは僕に見る目がなかったのだろう。。
なにはともあれ、新しいシンデレラの誕生を祝福しよう。

north america total solar eclipse

2017年8月21日。
ここアメリカは、皆既日食のイヴェントで一色だった。
クライマックスをケンタッキー州で体感することができた。

2009年、僕は東京でオンエアされた皆既日食の中継を観ていた。
その当時、民放も含めて多くの放送局が皆既日食イヴェントをオンエアしていたような気がするけど、NHKのオンエアしか僕の記憶には残っていない。

オンエアの中でロケイションに選ばれていたのは硫黄島だった。
太陽が月に隠されていくにつれて、観測場所の周囲がどんどん暗くなっていき、そのピークである皆既日食時には、中継リポーターは完全にシルエットになっていた。
しかし、皆既日食の影響の範囲を外れているだろうと思われる遠景は明るく照らされていて、中継現場のシルエットとのコントラストがなんとも神秘的な美しさで、強く印象に残った。

あの時見た映像の “ゾクゾク感 ” を味わいたくて、クルマを走らせた。
そして、ひらけた場所を捜してたどり着いた先、そこはオベリスク様のモニュメントが空に向かって屹立する小さな村だった。

時が満ちた。
月が動き、太陽が欠けていくと、辺りは急速に暗くなっていった。
月によって、太陽が完全に隠されたとき、僕の周囲は完全に暗くなった。
太陽の光を失った僕の周りの気温は、すうっと体感できるほど下がった。
ひと呼吸おくように、強く風が吹いた。

摂氏30度を超える、蒸し暑い真夏のナチュラル・アート・イヴェント。

Rei Kawakubo / Comme des Garçons Art of the In-Between







THE MET(メトロポリタン・ミュージアム)で開催されていた「Rei Kawakubo / Comme des Garçons Art of the In-Between」を観るためにいってきた。

5月から開催されてたエキシビション。

会場となっている2階のギャラリィは、ほとんどフィナーレといったタイミングだったにもかかわらず、あるいはフィナーレだからこそなのか、たくさんのオーディエンスで埋められていた。

ディスプレイされているそれぞれのデザインとそのユニークさについて、どれほどその本質を理解できるのか、ファッショニスタではない僕には、残念ながら何かを語ることができるほどの深みも厚みも持ちあわせてはいなかった。
ただ麗しく美しかった。

しかし、このこのエキシビションに訪れていた個性豊かなオーディエンスたちの素敵な装いは、氏のデザインとブランドがいかに愛されているのか、鮮やかに語っていたんじゃないかと思う。

“ MY Clothes and the spaces they inhabit are inseparable – they  are one and the same. They convey the same vision, the same message, and he same sense of values.”

このエキシビジョンのために、リーフレットに記載されていた川久保玲氏からのメッセイジ。