christmas time in the city.

 

クリスマス・イヴ。
そこまで寒くもないし、すこし散歩でも、とまだ陽があるうちにアパートをでた。
6番街を北へ下り、ラジオシティ・ミュージック・ホールを横目に睨みつつ、ブライアント・パークまで歩き、そこから東へ向かい、グランドセントラル駅に着いた頃にはすっかり陽が落ち、気温もドロップ、かなり寒くなってきた。

グランドセントラル駅で少し身体を温め、マディソン街を横切り5番街へ。
ロックフェラー・センターは沢山の人、ひと、ヒト。。。
世界中から集まってきている観光客の波にもまれながら、なんとかアイス・スケート・リンクの端にたどり着いた頃には、すっかり身体が冷えきってしまった。
流されるままに写真を撮り、大混雑のロックフェラー・センターを後にして、5番街を北へ歩き、ザ・プラザのある59丁目の角まできて、ようやく喧噪から解放される。

その後は、北へ寒さに震えながら歩きアッパーイーストサイドまで。
3番街と78丁目の角にある「HARBS」へ。
大きな苺の粒が贅沢にのっているストロベリィ・ケーキ、しかもホール買い。
クリスマスだからね。

受けとる箱はズッシリ量感をたたえてる。お店を出ると、ミゾレのような雪が降り始めていた。
タクシーに手を上げて、公園の反対側のアドレスを告げる。。。

特別なイヴェントなかったけど、それはそれで静かなクリスマス・タイム、そんな12月のニューヨーク。

Peter Luger Steak House

Peter Luger Stake House
このお店のステーキを食べたのは何年ぶりだろう?

ランチの時間を過ぎた中途半端な時間。
それでもウエイティング・バーには沢山の人達。。。
昼と夜の間のそんな時間になったのは、単純にその時間にしか予約がとれなかったから。

まずはピーター・ルーガー・オリジナルブランドのドラフトビールで乾杯。
このお店の看板、ドライエイジド・プライム・ビーフのステーキをミディアム・レアで3人前。
フレンチ・フライド・ポテト、オニオン・リング、そしてクリームド・スペナッチをサイドに。

ステーキが焼き上がるまでにブレット&バターがサーヴされるけど、グッと我慢。
やがて運ばれてきたミディアム・レアのステーキ。
ウエイターが有無を言わさずに取りわけてくる。
オリジナルソースもあるけど、ステーキから溢れた肉汁をかけて食べるだけで充分に美味しい。
それでも、短調な味ではあるので、後半はオリジナルソースを添えてちょっと変化をつけるのもイイ。

食後の口直しにコーヒーを、そしてデザートにルーガーズ・スペシャル “ホーリィ・カウ” ホット・ファッジ・サンデーを。。。
それほど美味しいというモノではないけれど、まぁ、冗談みたないなものだし、これもお約束。

すべての食事を終えたテーブルに、ウエイターがポケットから無造作にじゃららじゃらと置いてくれたコインをモチーフにしたオリジナル・チョコレート。
お土産として持って帰った。

現代的に洗練された料理でも雰囲気でもないけれど、昔のアメリカ、ニューヨークのスタイルを今でも味わえるお店。
着飾る必要もなく、気軽な雰囲気で伝統的なニクニクしい肉を喰らう。。。

これぞザ・アメリカン。

それぞれに趣向を凝らしたステーキハウスが乱立しているここ最近のマンハッタン、わざわざブルックリンまで、しかもちょっと行きにくいロケイションではあるけれど、そういうのも含めてタマにはいいかも。

ご馳走さまでした。
また何年か後に食べにいこう。